大臣認定プログラム使っても期間半減しない恐れ、JSCAが意見書


日本建築構造技術者協会(JSCA)は2月21日、国土交通大臣認定を受けた構造計算プログラム(大臣認定プログラム)の実用化で確認審査期間が半減するとの見方に疑念を示す意見書を発表しました。国交省に対し、大臣認定プログラムに過大な期待を抱かせないような情報の伝達を求めています。

大臣認定プログラムについては、建築確認申請で使用すると、確認審査期間が使用しない場合と比べて約半分の35日以内で済むという見方があります。JSCAによると、大臣認定プログラム開発のため1月21日に国交省が設置した協議会でも、この見方が広まっています。協議会には建築実務者や確認検査機関、構造計算適合性判定(適判)機関の関係者などが参加しています。

これに対してJSCAは、大臣認定プログラムを使った場合でも、申請図書には適判機関や確認検査機関などが個別に判定、審査する事項が数多くあると指摘。各機関の審査しだいで、期間が35日を超える可能性は高いのではないかと意見を表明している。

JSCAは意見書のなかで、大臣認定プログラムを使った場合に確認申請で省略できる図書の範囲や、プログラムに不具合が生じた場合の対策を示すことなども国交省に要望しました。

住む方にとってはもちろん安全に勝るものはありません。ただ作る方、売る方もたくさんいるという事を考えて欲しいと思います。建て物の供給が遅れれば大工さんや技師も含めた不動産に関わる人たちの仕事が減ってしまうんですから。
まだまだこの問題。長引きそうですね