200年住宅と一建設


政府は4月4日、「200年住宅」の推進や建設業・住宅産業の体質強化策を盛り込んだ「成長力強化への早期実施策」をまとめ、経済対策閣僚会議で決定しました。
 「200年住宅」の推進は、低炭素社会への転換という取り組みの中で住宅長寿命化推進協議会を設立するほか、支援制度を4月に創設することによって先導的な技術導入のモデル事業などを実施します。

 建設業・住宅産業の体質強化策としては、現場管理でのIT活用などの先進的取り組みを行い、長期優良住宅、省エネ改修、耐震改修などに関する講習によって技術力を向上させる取り組みも支援する方針です。価格だけでなく品質も加味して公共工事を発注する総合評価方式については、地方公共団体への支援を4月上旬から行うと記しました。

それに相反し、一建設が起こした事件についてのニュースを。

一建設(東京・練馬)は3月29日、これまでに分譲してきた木造2階建て住宅のうち1380棟の強度不足を発表した。壁量を補う改修工事は、3月28日時点で約98%の1346棟分が終了しています。
2007年2月には、00年6月以降に建築確認を取得した物件のうち1269棟の強度不足を明らかにして、その後00年以前の物件も調査して111棟上乗せしました。
1380棟の住宅は全て小規模な木造2階建て建物で、壁量が建築基準法の基準を満たさず、地震や風圧に対する強度が不足していました。しかも耐震強度不足と耐風圧強度不足がそれぞれ何棟かは公表しておりません。
一建設の強度不足住宅を設計した一級建築士は、相次いで国交省から建築士法に基づく懲戒処分を受けていますが、新たに判明した111棟の設計者が、既存の1269棟の設計者と重なるのかどうかも明らかになっていません。

外国での住宅は100年以上建て替えをしなくても、問題がないみたいです。むしろ、年月が経つほど風合いがでてくるのだとか。
今、国も200年住宅構想をすすめている最中に一建設の不祥事。
住宅をどのように考えているんでしょうか?