第8話 『現場売り出しの不思議?』 


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 ★どこの会社の物件?
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「先週新築の現地売出しをしていた会社と今週していた会社が
 違うのですがどういうことですか?」
 

「売り出しをしている会社の物件ではないのですか?」


最近、こんな質問をよく受けます。


毎週末、各地で現地売り出しが盛んに行われていますね。

最近では、矢印のステ看板も規制が厳しくなり、付けにくくなっているようですが
それでも、土・日曜日になると現地への誘導看板が電柱に付いているのが目立ちます。

チラシを配布せずに、看板だけで誘導しているケースもよくあります。

売出しを行っている会社は、マンションのように取引態様が販売代理ではなく、
仲介の場合が多いのです。いわゆる仲介会社です。

仲介会社は建売業者や売主に、売り出しを行う期間と配布部数を伝え
週末の現地売り出しの予約をします。

ですので、広告経費の関係上通常はだいたい2週間ごとに変わりますが、
1ヶ月以上同じ業者が売り出しをしている場合は専任媒介の可能性が高いでしょう。

いずれにせよ、ほとんどの場合は売主が直売しているのではなく
仲介会社が販売しているわけです。

仲介会社が売り出しをしているとすれば、もうおわかりですよね。

そうです、やはり第一目的は集客です。


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 ★売り出し期間中、売り出し終了後の取引は
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集客目的なので一社で、平均3ヵ所くらい同時に売り出しを行っています。

人手が足りない会社は、アルバイトの女性を現地に配置している場合もあります。
(ちなみに、このアルバイトさんに物件のことを聞いても何も答えられません。
 住所と連絡先を聞くことが仕事ですから、、)

営業マンがいる場合は、態度や行動でその会社の体質がよくわかります。


あなただったら、どちらの会社がいいですか?

【A社】
・車に乗ってスポーツ新聞やマンガを読んでいる
・暑いので家の中にいて出てこない
・堂々とお弁当を食べている
・複数の社員が集まって世間話をしている
・ワイシャツがズボンからでている
・誰もいない


【B社】
・机、椅子がきちんとセッティングされている
・弁当の食べかすや捨て看板が家の周りに落ちていない
・売り出し物件の資料がそろっている
・営業マンがきちんと立っている
・売出しが終わったらステ看板を回収している


        ♪♪♪


当然、B社ですよね。
こういう会社は、社員教育・管理が徹底されている証拠です。
第一目的は集客ですが、B社の場合は売り出し物件その物を売る姿勢が見えます。
売主側の業者にも信用があつく、契約後の業務も丁寧に行ってくれるでしょう。

見学に行った物件でA社が売り出しをしてても、来週になればB社が売り出しを
するかもしれませんので、他にお客様が見学に来ていて、あおられても
急がないほうがいいです。

また、他に信頼の出来る会社があれば
その物件の場所を伝えれば、調べてくれると思います。

現地まで物件を見に来るお客様は、仲介会社からしてみれば
電話だけの問い合わせのお客様よりも、購入意欲のあるいいお客様
に見られていますから、A社のような会社の営業マンにむやみに
住所・連絡先を教えると強引な営業をされるかもしれません(ーー;)。

逆に、売出しをしている会社がB社のような会社だったら、
せめて営業マンの名刺をもらっておけば、売り出し終了後でも
後日連絡して、取引することもできます。

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