忙しい!奥様に素早くおそうじ術!


 大掃除には、来年も健康で安全でありますようにという願い込め、年神様を迎えるための清めの意味がありました。いまでは一年の汚れ落とし行事のようですが。汚れを落とすにしても神様が来られる玄関、キッチン、トイレなどを綺麗にしておきたいもの。掃除時間は、1日2時間と時間を決め、手早く済ませるようにします。

●トイレと浴室

 ここは、頻繁に水を使う所ですから、水あかがたまっています。それも長く放っておくと、白くこびり付き、ちょっとさすっただけではびくともしなくなっています。

 水あかは水に含まれる、カルシウムやマグネシウムなどが重なったものですから、言ってみれば歯に出来る歯石と同じようなものです。溶かしながらさする道具で削り取るのがラクな方法です。水あかを溶かす作用のあるものは、クエン酸クエン酸を小さじ2杯、水100CCに溶かし、キッチンペーパーに浸し、水あか部分に湿布しておきます。湿布の時間は長くても約半日をめどに。その後、湿布紙でさすり、それで落ちなければ、古歯ブラシやナイロンタワシでさすります。この方法でほとんどの水あかを落とすことが出来ます。浴室やトイレ全体はスポンジやブラシでさすり、石けんカスやホコリなどを洗い流します。

●キッチン

 レンジ周りには油汚れ、シンク周りは水あかが主な汚れです。水あかは浴室と同様に。油汚れは、付着してからの時間経過により落としやすさが違ってきます。時間経過が長い場合には、洗剤の力が必要です。熱めのお湯に石けんを手でさすって溶かし、弱アルカリ性重曹を大さじ1杯入れ、キッチンペーパーにこの洗剤液を浸して汚れに湿布します。湿布時間は1〜2時間を目安にします。その後、油汚れ吸着布(特殊なファイバークロスで、市販されています)を水で絞り、湿布した部分をさすりクロスに油汚れを吸着させていきます。油汚れの吸着したクロスは石けんで落としながら、作業を繰り返します。最後にお湯で絞った古布で清め拭きをします。

●玄関

 ホコリと泥が床にこびり付いています。玄関ほうきとちり取り(なければ固めの包装紙)でホコリを掃き集めます。泥が付着していたら、古布(廃棄用ティシャツやタオル)を水で絞り、泥をさすり落とします。たたきの材質によっては泥が入り込んでいますので、古歯ブラシでブラッシングして落とします。そのあと、水で清め拭きをします。一緒に下駄箱の上やドアなども拭きます。