東京カンテイによる調査


東京カンテイは97年に分譲されたマンションの07年の流通時坪単価
を比較して、駅別の価格維持率を算出した。
 首都圏で最も価格維持率が高かったのは東京メトロ南北線麻布十番駅
で、分譲時坪単価が293万3000円だったのに対して07年の流通時坪単価
が334万円となった。
価格維持率は113・9%で、この10年で約14%価格が上昇した計算になる。
2位は都営三田線白金台駅で112・5%、3位は東急目黒線武蔵小山駅109・3%
となった。
以下、都営大江戸線若松河田駅108・2%、東京メトロ六本木駅108・1%と続いた。
 首都圏では上位23駅で分譲時価格を中古流通価格が上回っている。
23駅中、東京都23区以外の駅はみなとみらい線馬車道駅のみで、あとは全て東京23区、
特に港区や渋谷区、中央区といった都心部に固まった。
 行政区別に見ると、港区で101・1%をはじめ、渋谷区98・0%、千代田区92・7ポイントと
都心部ほど高い結果になった。
都心6区(千代田区中央区、港区、新宿区、文京区、渋谷区)の価格維持率は平均93・0%と
極めて高い。一方で郊外になるほど価格維持率は低くなり、埼玉県北本市、神奈川県小田原市、千葉県印西市などでは価格維持率が50%を切った。